初めて行ったランドベースカジノはラスベガスでした。通算でも10回くらいしか行ったことはないけど、初回は約1週間ベラージオに泊まってミニバカラやらちょいスロットなんかやって夜はパーティーとショーを見に行ったりで、大人になった気分がしたもんです。そうあれは確か20代半ば頃。
その後、数回訪れたラスベガスと、アトランティックシティやら南アフリカ・ケープタウン在住の時はケープの錆びれたカジノも一応寄りましたし、ロンドン、シンガポール、マカオ、のカジノも行きました。
意外にも面白かったのはインドのGOA、陸上のカジノは認められていないので、河に浮いたクルーズがカジノになってて船着場からボートで向かうと言う、ちょっと変わったインドのカジノでは、某スポーツブックの幹部と朝までバカラで盛り上がりました、楽しかった思い出。
GOAのカジノは水上に固定されたクルーズ船の中にありました
ラスベガスとアトランティックシティは毎回、別の友達グループと一緒だったのですが、共通しているのは両方とも、そこそこ名の知れた会社の社長さんや重役さんだったと言うこと。ブラックジャックやバカラのテーブルを一緒に囲んでいて思うのは、「営業手腕のダイナミックさと、ギャンブルのダイナミックさは比例する」そして「ギャンブルするなら大勝ちしねえとつまらねえ、ちょい勝ちする位なら全負けしてもいい、ええいっオールイン!」と、どこか負けることを願っているような賭け方だったという事をよく記憶しています。
シルクドソレイユを初めて見たのもベガスでした
もちろん皆仕事では成功している方たちなので(今も日本でしっかりお仕事されて立派に高額納税者さんです)仕事ではそれぞれのポリシーや哲学があるのでしょうが、事カジノにいる時には「負けてお金がなくなるかも知れない」と言うスリルを無理やり作り出して楽しんでいるような。ともすれば「破滅願望」みたいなものが垣間見れる様な気がしたものです。(で、カジノですっかり負けて口も聞けないほど落ち込んで向かったベガスの空港で「ラスト!ワンチャン!」とかいいながら回したスロットで10万ドル近く当てたりね)
つまり何が言いたいかと言うと、皆どこかにこの「破滅願望」みたいなものを持っていて、その破滅側に行くか行かないかのギリギリを歩くことに憧れと言うか、無意識にも引き込まれて行ってしまう様な気がするのです。だから負けるまでゲームをやめられない、カジノから出られない、とにかく負けると薄々分かっていてもゲームを続けてしまう。
縁あってこのブログを見てくださっている方には、どうかわかっていて欲しい。ギャンブルはあくまで娯楽。無くなっても痛くも痒くもない、絶対的に生活に影響がない範囲で遊ぶのがマナーであり絶対的なルールです。全財産つぎ込んで打つのが男気、宵越しの金は持たねえっ!的なのは江戸時代までのファンタジー、人生50年だったころのお話です。今そんな事してもカッコよくもなんともない。
ベガスのカジノで(しこたま)負けても、彼女には高級プレゼントを買ってディナーやパーティ、ショーにお洒落して出かけ、ラスベガスの旅を満喫していたあの男性の遊び方は、今でも素敵だなと目に焼き付いてます。いや〜、いい男だったな〜(遠い目)
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